アンティークタオル |
昔、タオルと言うと、今のようなふかふかしたループのあるものではなく、木綿や麻など吸湿性の高い天然素材の細長い布でした。庶民はごくあっさりした普通の布を、ブルジョワ階級の人たちは、丹念な刺繍を施したり、美しい地模様を織り出した光沢のある上質のリネンを使っていました。
今でも、上流階級の家では来客用のトイレに、普通のタオルと並べて、この手の布に刺繍したゲストタオルをかけていることがあります。また、チェストの上に掛けられているのも良く見かけます。
リネン類は親から子に、子から孫に伝えられていることが多いのです。みんな古いものを大切にするのですね。